
Dutton One(ダットンワン)横浜港北が1周年を迎えた、2026年2月13日(金)は、特別な記念日。プレミアムな輸入車が並ぶショールームには、世界中を旅するように名車を描き続ける「乗り物絵師」轟友宏さんの姿がありました。
イタリアの「ミッレミリア・ミュージアム」で東洋人初の個展を成功させ、世界中のクラシックカーや高級車と対話してきた轟さん。イベント開始前の静かなひととき、轟さんが語ってくれたのは、スペックや数字では測れない「車と人の幸せな関係」についてでした。

ゲスト
轟さん
普段は画廊での個展が多いので、こういうショールームでのイベントは新鮮で楽しみですね。今日は横浜港北店の1周年というおめでたい日ですし、普段は書かない色紙も書かせていただく「スペシャル企画」とお聞きしているので、私もしっかりと腕を振るって、皆さんに喜んでもらえるパフォーマンスをしたいなと思っています。

記事執筆者
山田
ありがとうございます。轟さんのアートを通して、お客様にどんな「ワクワク」を届けたいですか?

ゲスト
轟さん
車って、単なる移動手段ではないと思うんです。不思議なもので、「あの車に乗っていた時はあそこへ行ったな」とか、誰とどこへ行ったかという「記憶」を一緒に運んでくれる宝箱のような存在ですよね。家族で桜を見に行った思い出、恋人と走った海沿いの道……。私の絵も、そんな皆さんの人生の景色や、幸せな記憶の一部になれたらいいな、と思いながら筆を走らせています。

自身の作品を抱え、優しい笑顔を見せる轟さん。「記憶の一部になりたい」という言葉通りの温かなお人柄が伝わります。

記事執筆者
山田
イタリアのミッレミリア・ミュージアムで5ヶ月間も個展を開催された轟さん。世界の名車を描く際、最も大切にされていることは何ですか?

ゲスト
轟さん
私は、写真をそのまま写すことはしていないんです。真正面から撮った写真一枚だけでは、その車の特徴的なラインや本当の魅力はわからないんです。なのでお客様には、写真を20枚から30枚も送っていただくこともあります。あらゆる角度から車を見つめ、自分なりにその車の「性格」を消化してから描く。これを「キュビスム(多焦点を一枚に表現する技法)」と言ったりしますが、その車の持つ多面的な魅力を一枚の絵にギュッと凝縮したいんです。

記事執筆者
山田
納得のいく「一本の線」が決まるまで、かなりの時間をかけるとお聞きしました。

ゲスト
轟さん
そうですね。たった一本の道を整えるのに2ヶ月、時には1年以上かけることもあります。リアルに描くことがゴールではなく、あくまで「アート」として、見る人にポジティブなエネルギーを届けたい。説明的なラインではなく偶然から生まれたラインも生かしながら作品を仕上げたいと思っています。

記事執筆者
山田
その執念が、オーダー制作が「1年2ヶ月待ち」という現状に繋がっているのかもしれませんね。

轟さんの作品。大胆な色使いと、多角的な視点から描かれた力強いライン。1ミリの妥協もない「納得の一本道」が、車の持つ生命力を描き出します。

記事執筆者
山田
轟さんが思わず「描きたい!」と惹きつけられるのは、どんな車ですか?

ゲスト
轟さん
やっぱり、作り手やオーナーさんの「想い」がこもっている車に惹かれますよね。自動車デザイナーの方々とお話しすると皆さん、1ミリに満たない単位で試行錯誤して一台を作っています。そこに中途半端なデザインなんて一つもありません。その熱量が伝わってくる車は、描いていても本当に楽しいし、インスピレーションがどんどん湧いてきます。

記事執筆者
山田
Dutton Oneでも、走行距離などの数字だけでなく、こだわりや情熱、直感をもって輸入中古車を選んでいます。

ゲスト
轟さん
素晴らしいですね。プロがこだわり抜いて選んだ車には、その個体が放つ空気感や「オーラ」が現れるような気がします。そういう「選ぶ側の美学」が感じられる場所は素敵だと思います。

記事執筆者
山田
最後に、これから「運命の一台」を見つけようとしている方へメッセージをお願いします!

ゲスト
轟さん
カッコいい車の乗り方に正解は無いと思うんです。頻繁に乗り換えて新しい景色を楽しむのも、一台をずっと大切にするのも、どちらも素敵な愛情の形です。今はスマホで何でも調べられますが、最後はぜひ「自分の目」で実物を見て、直感で選んでみると楽しいと思います。実物が放つパワーを肌で感じること。それが、豊かなカーライフにつながっていくと思います。

Dutton Oneのショールームに佇む一台。「最後は実物を見てほしい」という轟さんの言葉を裏付けるような、圧倒的な存在感を放っています。
記事執筆者
山田
本日はよろしくお願いします!まもなくライブアートが始まりますが、この空間で車たちを前にして、今はどのようなお気持ちですか?